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統合失調症とは?その理解とサポート

  • 執筆者の写真: 山下
    山下
  • 2024年11月1日
  • 読了時間: 2分

こんにちは。 今日は「統合失調症」についてお話しします。


統合失調症とは

統合失調症は、何らかの明確な原因があるわけではないのに、思考や感情がまとまりにくくなり、本人にとって辛さや困難を感じる状態を指します。この疾患は一つの病気というより、さまざまな状態が集まったものと考えられています。症状としては、現実とは違うことを事実のように信じてしまう幻覚や妄想が見られることがあり、これは脳内の情報伝達がうまくいかなくなることで生じます。多くの場合、薬物治療で症状を和らげることが可能です。なお、“失調”という言葉には、一時的にバランスを崩すという意味が含まれており、回復が可能であることを示しています。

原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的な要因や環境、脳内の化学物質のバランスの変化が関係していると考えられています。誰にでも発症する可能性がある病気であり、強いストレスなどがきっかけとなることもあります。


偏見や誤解

統合失調症については、いまだに社会全体で理解が不足しており、誤解や偏見も根強く残っています。患者さん自身やその家族が不安を感じる原因のひとつが、このような社会の差別や偏見です。例えば、メディアの報道では統合失調症患者の通常の生活が報じられることは少なく、事件が起きた場合に注目が集まりがちです。また、昔この病気は「精神分裂病」などと呼ばれていたことがあるため、この疾患に対する怖いイメージが残っていることもあります。現在は病名は「統合失調症」に変更されています。


統合失調症の治療

統合失調症は、長期的な治療が必要ですが、適切な治療によって症状をコントロールすることが可能です。主な治療法として、薬物療法や精神療法、さらに生活支援や社会復帰に向けたサポートがあります。


私たちの施設では、統合失調症の利用者さまに対して、個別に合わせた支援を行っています。定期的なカウンセリングや日常生活のサポート、就労支援など、包括的なサポートを提供し、ご家族向けのアドバイスやサポートも実施しています。これにより、利用者さまとご家族がより良い生活を送れる環境を整えています。


統合失調症は誰にでも起こり得る病気です。正しい理解と支援があれば、統合失調症の方も自立した生活を送ることができます。私たちは、誰もが安心して生活できる社会を目指して、日々努力を続けています。お困りの方がいらっしゃる場合には、どうぞお気軽にご相談ください。













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